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  • ボーダーコリーの交配情報更新しました!

    ボーダーコリーの交配情報更新しました!

    ボーダーコリーの交配情報を更新しました。

    交配・出産予定のぺージからご覧いただけます。

    2月以降のボーダーコリーの出産ですが、どの組み合わせも待望の組み合わせで、パピーたちがとても楽しみです❣

    こちらの子たちは早くて10月上旬からのお迎え予定となります💕

    早期ご予約も受け付け中ですので、気になる方はお問い合わせお待ちしております。

    ボーダーコリーの子犬が草原で笑顔を見せている.

  • ボーダーコリーの歴史と起源|“世界一賢い牧羊犬”が生まれるまで

    ボーダーコリーの歴史と起源|“世界一賢い牧羊犬”が生まれるまで

    ボーダーコリーは、イングランドとスコットランドの国境(ボーダー)地帯で、「羊を動かす能力」だけを頼りに磨かれてきた牧羊犬です。見た目の美しさよりも、賢さ・スタミナ・判断力――つまり“仕事ができること”を基準に、何世紀もかけて選ばれ続けてきました。この成り立ちを知ると、なぜこの犬がこれほど賢く、なぜ毎日の運動と「頭を使う時間」「飼い主となにかをする時間」を必要とするのかが、すっと腑に落ちます。

    当犬舎では世界各国からボーダーコリーの血統を迎えてきましたが、国や血統が違っても共通して感じるのは、「働くために作られてきた犬」だという芯の強さです。歴史は、いまこの犬種と暮らすうえでの“取扱説明書”でもあります。この記事では、ボーダーコリーがどこで生まれ、どうして「世界一賢い」と呼ばれるようになったのかを、出典をたどりながらブリーダーの視点もまとめてお話しします。

    若いボーダーコリー犬が芝生の上で遊んでいる.
    JKC.CH. YUSHA JP’S GLORIOUS SUNSHINE “PARIS”

    ボーダーコリーはどこで生まれた?──国境地帯の牧羊犬

    ボーダーコリーのルーツは、イングランド北部とスコットランドの境、いわゆる「ボーダー地方」にあります。起伏のある寒冷な牧草地で羊を追うために、何世紀にもわたって牧羊犬が育てられてきました。厳しい地形と気候は、長時間走り続けるスタミナと、群れを読んで動く判断力を犬に求めます。いまのボーダーコリーが持つ運動欲求と賢さは、この風土が育てたものだと言えます。

    「コリー(collie)」という言葉の由来には諸説あります。被毛の黒さを指す古い方言”coaly(石炭のような)”に由来するという説や、ゲール語で「役に立つもの」を意味したという説が知られています。いずれにせよ17世紀半ばには、スコットランドの牧羊犬を指す言葉として使われていました。そこに発祥地である“Border(国境)”が重なり、そのまま犬種名になったのです。

    羊の群れとボーダーコリー犬が牧場で作業中.
    神奈川県の服部牧場にて。ここではボーダーコリー限定でシープドッグの経験ができます。

    すべては一頭から──近代ボーダーコリーの父「オールド・ヘンプ」

    現在のボーダーコリーを血統をたどっていくと、一頭のオス犬に行き着きます。1893年9月、イングランドのノーザンバーランドで生まれたオールド・ヘンプ(Old Hemp)です。羊飼いでもあり、ブリーダーでもあるアダム・テルファーが、父ロイと母メグから生み出した犬でした。

    オールドヘンプはミディアムコートのトライカラーの毛色をしていたとの記載があります。

    歴史的なボーダーコリーの古い写真.
    実際の残されているオールドヘンプの写真。歴史的な姿を伝える貴重な一枚です。.
    黒と白の毛色のボーダーコリー犬の全身写真.
    こちらはAIにカラーにしてもらいました。このような感じだったのかな?と思います。

    ~オールドヘンプの作業スタイル~

    ヘンプの物語の面白いところ(ブリーダー目線ですが)は、その両親のあまりに対照的な気質にあります。父ロイは「気立てが良すぎる(too good-natured)」犬で、ルーズアイ(弱い視線)の持ち主であり、牧羊への特別な才を欠いていました。つまり性格は申し分ないが、仕事犬としては凡庸でした。一方、母メグは黒毛で、極めて強い「アイ(Eye=目)」を持つ働き者だったが、その集中力が度を超していたそうです。記述に繰り返し登場する有名な描写によれば、メグは羊に集中するあまり「羊ではなく自分自身を催眠にかけてしまう(hypnotised herself rather than the sheep)」ほどと記載されていました。これは、強すぎるアイが実用上はかえって障害になりうる——犬が固まって動けなくなる「スティッキー(sticky)」な状態——という牧羊犬育種の根本問題を、一頭の母犬の姿として鮮やかに示してます。

    ヘンプはこの両者の長所——父からの扱いやすい気質、母からの強烈なアイと集中力——だけを受け継ぎ、それぞれの短所(父の凡庸さ、母の過剰さ)を排した、まさに「遺伝の当たり(a fortunate genetic outcome)」だったと言えるかと思います。

    ~生まれながらの天才ヘンプ~

    ヘンプの非凡さを示す逸話として最もよく引用されるのが、彼が訓練をほとんど必要としなかったという点です。Eric Halsallは、ヘンプが「自分の技について生まれつき知識を持って生まれてきたため、特別な訓練を一切必要とせず、ごく自然に仕事へと入っていった(he was born with such knowledge of his craft that he never required training and went to his work naturally)」と記しています。さらにヘンプは、わずか生後6週で羊を追い始めたとも伝えられています。これは通常の牧羊犬がより長い訓練期間を要するのと比べて驚異的で、彼の能力が学習されたものではなく生得的なものだったことを象徴しています。

    素晴らしい、完璧な集中力も多いに称賛されてきました。

    作業中のヘンプは、吠えず・噛まず、体の位置取りと強い「アイ(Eye=目)」だけで羊を静かに制御しました。激しく集中するときには体が震えるほどだったと言われていますが、興味深いのは、その張り詰めた静けさに羊の側がむしろ容易に反応したという点です。荒い犬が羊をパニックさせて散らすのに対し、ヘンプの静かな圧力は羊を落ち着いたまま意図した方向へ動かしたそうです。この「犬が静かであるほど羊がよく動く」という逆説こそが、現代ボーダーコリーのハーディング哲学の核であり、それを最初に体現したのがオールドヘンプでした。

    この洗練されたスタイルが「理想の牧羊犬」として広まり、数世代のうちに標準になっていきます。ヘンプは生涯で200頭以上もの子を残したとされ、現代のボーダーコリーはほぼ全頭が彼の血を引くとも言われています。
    ちなみに豆知識ですが、今(2026年)のボーダーたちはだいたいオールドヘンプから38~42代目の子たちの様です。我が家のボーダーコリー第1号のゆめ(2012年生まれ)の血統を遡ったところ、35代目であることが分かりました。

    たった一頭の優れた気質と能力が、犬種全体の方向を決めてしまう――これは繁殖の現場に立っていると、いまでも強く実感することです。だからこそYUSHAでは、どの親犬を迎え、どう組み合わせるのかを慎重に考えるべきだと思っています。

    笑顔のボーダーコリー犬、緑の芝生の背景.
    YUSHA第一号の「ゆめ」。ゆめがたった生後3か月半の時に羊を上手にひとりでハーディングした姿に感動したのを今でも忘れられません。

    トライアルと「ボーダーコリー」という名前の誕生

    牧羊犬の能力を競う「シープドッグ・トライアル(牧羊犬競技会)」は、記録に残る最初のものが1873年、ウェールズで開かれました。犬たちは姿かたちではなく、羊をいかに正確に、静かに動かせるかで評価される競技会です。1906年には国際牧羊犬協会(ISDS)が設立され、「牧夫の犬を改良する」という目的のもと、能力で犬を選び、登録していく文化が根づいていきました。

    「ボーダーコリー」という名前が生まれたのも、この流れの中です。1915年、ISDSの書記を務めていたジェームズ・リードが、ショーで姿を競うようになっていた「コリー」(ラフコリーやシェルティ)と、能力で選ばれる使役犬とを区別するために、初めて”Border Collie”という呼び名を使いました。つまりボーダーコリーは、「見た目」だけではなく「働き」によって定義された犬種なのです。この出発点は、この犬種を理解するうえで欠かせないポイントだと感じています。


    「外見」か「能力」か──ショーと使役の分かれ道

    19世紀後半、ヴィクトリア女王がスコットランドのバルモラル城でコリーに魅了され、寵愛したことで、コリーは一躍人気の犬種になりました。その一方で、犬を「姿の美しさ」で競うドッグショーが広がり、外見を標準化していく系統と、あくまで「働く能力」を守る系統とに、コリーたちは少しずつ分かれていきます。ボーダーコリーは後者――能力本位の道を歩んだ犬種です

    この「能力か、外見か」というテーマは、その後も長く続きました。ボーダーコリーが英国ケネルクラブに公認されたのは1976年、アメリカのAKCにいたっては1995年のことです。AKCの公認の際には、「ショー(外見の評価)を重視すると、せっかくの作業能力が失われてしまうのではないか」という、使役犬の愛好家、特にシープドッグトライアルに関わる方からの反対の声もありました。

    牧羊犬と羊の群れが広い牧草地で遊んでいる様子.
    アメリカから輸入した”Muffin”の父犬。ショーチャンピオン血統でありながらも牧羊犬のトレーニングも取り入れている

    「能力か外見か」

    現在日本においても「フィールド系(能力重視)」や「ショータイプ(見た目重視)」と分けて表記されること多くあります。

    私が個人的に思うことは能力重視であっても外観重視であっても、極端にどちらかを重んじてどちらかを捨てることはいけないと思っています。良い骨格やムーブメントなく、良い作業犬にはなれないですし、外観重視すぎて本来のボーダーコリーの輝かしい「能力」という目的を見失ってしまうのも、本来のボーダーコリーの歴史を重視していないということになります。

    私が感銘を受けた80年代の長年ボーダーコリーに携わってきたカーペンダー夫人の言葉です。

    「牧羊犬が、外見や体格構成にはまったく注意を払わず、ただ作業能力だけを目的として繁殖されてきた、と述べるのは誤りです。醜いワーキング・コリーを見ることはめったになく、ましてや体格構成の悪い犬を見ることはさらにまれです。農場で懸命に働く犬たちは、もし体の造りが悪ければ、何年にもわたる家畜仕事に耐えることなどできなかったでしょう。

    ……ショーがこれらの美しい犬を作り出したのではありません。彼らは、実践的な羊飼いたちによる、長年にわたる慎重な繁殖の産物なのです。その多くは、犬たちの血統を注意深く研究してきました。……現在、ショー愛好家たちは、この過去の経験の恩恵を受けているのです。

    ボーダー・コリーの名高い品質は、これまで100年以上そうであったように、これからも作業能力によって評価され続けなければなりません。単に美しい外見や、ショーリングでの成功だけで判断されるべきではありません。

    ボーダー・コリーが今日これほど高く評価されているのは、牧畜の仕事を最高水準で成し遂げてきた、その純粋な実力によるものです

    — E. B.(バーバラ)カーペンター夫人(Brocken Border Colliesブリーダー)1986年4月

    YUSHAは、この歴史的なテーマに対する立ち位置を大切にしています。当犬舎もドッグショーに出陳しますが、それは「タイトルそのものを追うため」だけではありません。自分たちのブリーディングが正しい方向に進んでいるかを第三者の目で客観的に評価していただき、良い血統を未来へ残すためだと考えています。心身ともに健全であること――歴史が守ってきた”能力本位”の精神を、私たちなりに受け継いでいるつもりです。アメリカ、アイスランド、オーストラリアなど世界各国から、気質と健康に優れた血統を迎えてきたのも、同じ理由からです。

    女性と複数のボーダーコリー犬の屋外写真.
    Brocken Border Colliesのカーペンター夫人とボーダーたち @BorderCollieMuseum.org

    歴史が育てた「賢さ」と、現代の暮らし方

    ボーダーコリーが「世界一賢い犬」と呼ばれるのには、根拠があります。心理学者スタンレー・コレンが1994年に発表した著書『The Intelligence of Dogs(犬の知能)』で、作業・服従知能のランキング第1位に選ばれたのがボーダーコリーでした。新しいコマンドを5回未満の反復で覚え、最初の指示に95%以上の確率で従う、という評価です。なかには1,000を超える単語を覚えた個体の研究報告もあるほどです。

    ただ、この賢さは「仕事を求める頭脳」であることを忘れてはいけません。何世代にもわたって”考えて働く”ことを期待されてきた犬なので、体を動かすだけでなく、頭を使う時間が足りないと、有り余る能力が別の方向(いたずらや問題行動)へ向かってしまうことがあります。歴史的な成り立ちが、そのまま飼育上のポイントになっているのです。

    実際にお迎えされたご家族からも、その賢さを実感するお声をよくいただきます。あるオーナー様は、初めてのボーダーコリーで心配も多かったけれど「ちゃんと教えてあげれば、何でもすぐに覚えてくれる」と話してくださいました。歴史が育てた学習能力は、正しく向き合えば、暮らしの大きな喜びになります。

    フリスビーを咥えるボーダーコリーの子犬の写真.

    歴史を大切にしつつ、家庭犬でもあることへの想い~YUSHAが目指すタイプ

    ボーダーコリーの歴史は、そのままこの犬種の”設計図”です。国境地帯で羊を動かすために、賢さとスタミナと集中力を磨き上げてきた――世界一の牧羊犬です。

    YUSHA KENNELは、2012年に一頭のボーダーコリー「ゆめ」と出会ったことから始まりました(犬舎名の”勇者(YUSHA)”も、この子の名前が由来になっています)。長い歴史が育ててきた気質と能力を次の世代へつないでいくために、世界の血統と、健康・性格を何より大切に繁殖を続けています。

    ただ、実際お譲りするご家族には「牧羊犬」としてお譲りすることはほぼありません。

    一日中、牧場を走っていられる環境はほぼほぼ無いと思います。そのなかで、歴史的な賢い気質を重視しつつ「オンとオフがはっきりしていて家庭のなかではゆったりと過ごせる子。外ではおもいっきり飼い主と楽しめるタイプ。なによりも飼い主に忠実でやる気に満ちている」が当犬舎の理想とする姿です。


    最後に

    ボーダーコリーは、迎えてから十数年をともに歩むパートナーです。その背景にある歴史まで知ったうえで選んでいただくことが、ご家族にとっても犬にとっても、いちばん幸せな出会いにつながると考えています。何か気になることがあれば、見学の際にいつでもお尋ねください。

    ボーダーコリーのお話しをもっとできることを楽しみにしています。

    YUSHA KENNELへのお問い合わせ・見学のご相談はこちら

    飼い主とボーダーコリーが夕暮れ時に散歩している.
    YUSHA JP’S DELIGHTFUL DREAM “Eden”

    YUSHA KENNEL ブリーダー 倉臼華(Hannah Klaus)

    2026年7月

    主な参考・出典: American Kennel Club(AKC)/ International Sheep Dog Society(ISDS)/ The Kennel Club(英)/ FCI・JKC 犬種標準/ Stanley Coren『The Intelligence of Dogs』(1994) /BorderCollieMuseum.org ほか

  • ボーダーコリーの色と遺伝法則

    ボーダーコリーの色と遺伝法則

    『ボーダーコリーの色と遺伝法則』





    最近、この話題をいろいろと聞かれることが多いので、
    こちらで詳しい情報を記載したいと思います。
    むか~し、似たような記事を書いたけど、今ではさらに勉強と研究をしてきたので今回のお話しももっと深いはずです。




    実にお話しできる事がたくさんありますので、この科目に興味のある方はぜひお読みください。




    だた、これを書く前に、ひとつだけ明確にしておきたいのは
    私は色には一切関係なく、健全で性格の良いボーダーコリーを一番理想に想います。
    カラーは私にとってボーダーコリーという、 実に色の遺伝子がたくさんある犬種を取り扱う上で、血統や歴史、骨格形成や性格の遺伝など、他のさまざまな事に加えて、これも研究と知っておきたい知識なのです・
    あえて言いますが、私はブラック&ホワイト以外の色も大好きです だってその子達も立派なボーダーだもん。
    ボーダーコリーの全てに魅かれています。 私はどの色もとっても綺麗、そして個性豊かだと思います☺
    でも、誤解をされたくないのは、どんなカラーよりも、絶対に絶対に絶対に一番大切なのは健全さと健康、そしてボーダーコリーらしさがある事!!! です。








    では、色について。


    まずはボーダーコリーの色を紹介したいと思います。
    以前、JKCに電話をし、聞いてみた事がありますがその時に私に教えてくれた色の種類は35種類もありました。 ボーダーコリーって本当にたくさんの色をもっているでしょう!!


    【ボーダーコリーの登録可能なカラーの一部】
    ☆ブラック&ホワイト ☆レッド&ホワイト ☆チョコレート&ホワイト ☆ブルー&ホワイト ☆イザベラ&ホワイト ☆セーブル&ホワイト ☆ブリンドル ☆トライカラー ☆チョコホワイト&タン ☆ブルーホワイト&タン ☆イザベラホワイト&タン ☆ブルーマール ☆チョコマール ☆スレートマール ☆セーブルマール ☆ブルーマール&タン ☆チョコマール&タン ☆スレートマール&タン  ☆シール&ホワイト



    <参考画像1>




    <参考画像2>









    たーだ、面白い事に、本当にさまざまの呼び名がありますが実はボーダーコリーのカラーを決める遺伝子はたったの6種類しかありません。上記全てのカラーはこの6種類だけで決まるのです。


    <ボーダーコリーのカラーの遺伝子>


     (A-LOCUS)  トライカラー・セーブル・ブリンドル
    B (TYRP1 LOCUS)  ブラウンの因子
    (DILUTE MLPH GENE) 希薄因子 
    K (K-LOCUS )  優勢ブラックの因子
    E (E -LOCUS)  レッドの因子
    M  (merle gene)  マールの因子






    この6つで個体のカラーが決まるという事なのです。


    では、カラ―が現れるのには、どのように因子を持ち合わせているのでしょうか?


    まずはそれぞれの因子の役割を説明します。


     (A-LOCUS)
      トライカラー・セーブル・ブリンドル・シール を決める因子ですが、実はすべてのボーダーコリーがこの4つのいずれかの色を持っているのです。 その子に現れるのかK遺伝子によって決まります。


     B (TYRP1 LOCUS)  ブラウンの因子
    これは日本ではチョコレートと呼ばれる色の遺伝子です。 
    BB=何も無し
    Bb=キャリア(因子をひとつもっているのでその子には表れないが、子孫へ受け継がせる事ができる)
    bb=発色 (チョコレートが現れます)


    (DILUTE MLPH GENE) 希薄因子
    この遺伝子はべ―スの色を希薄するものです。 ブルー、イザベラ、スレートマールの因子です。
    全ての個体には、
    DD=何も無し
    Dd=キャリア(因子をひとつもっているのでその子には表れないが、子孫へ受け継がせる事ができる)
    dd=発色 (この色が現れます)


    よってブルーカラーの子は
    ddの遺伝子となります。 


    さらに、もしもdd(=ブルー)を持ちながらも、B因子がbb(=チョコレートの場合)、
    チョコレートが希薄されて、イザベラになります。


    よってイザベラは bb、ddの組み合わせの遺伝子によって現れます。




    K (K-LOCUS )  優勢ブラックの因子
     こいつは一番面白い遺伝子です。
    優勢ブラックの役割をもっていて、この遺伝子でAの遺伝子がカバーされるのか現れるのかが決まります。


    よって、
    KKの場合 完全なる優勢ブラック、この子にもこの子の子犬にもA遺伝子の色が現れることがありません。


    Kkの場合(大文字K、小文字k)  優勢ブラック。この子にはA遺伝子が現れることは無し。 ただ子犬には可能性が有り・


    kkの場合(ダブル小文字k) この子はA遺伝子の色となります。 A遺伝子がトライの場合は、トライカラー、セーブルの場合はセーブルカラー などといった感じです。


    豆知識💡
    トライカラー×ブラック&ホワイトの組み合わせで、子犬達が全頭ブラック&ホワイトの場合になんで??と思うのはこのK因子があるからです。ブラック&ホワイトの子がKKという事になるでしょう。よって子犬達は、Kk となって、トライが現れていません。 




    E (E -LOCUS)  レッドの因子
     
    6種のなかで最高地位の因子。 すべての他の因子をカバー(マスク)するパワーをもっています。 


    <要注意要注意!!!>
    マールの親から産まれているレッドカラーは要注意!!!! 実はマールの可能性があります!!!!


    EE=因子無し
    Ee = キャリア(因子をひとつもっているのでその子には表れないが、子孫へ受け継がせる事ができる) 
    ee = レッドになります。  


    もしもここで、ddやbbなど、本当はブルーやチョコになる因子をもっていたとしても、eeによってかくされ、その子はレッドカラーになります。 
    さらに、マールMmも隠されますので、マールの親から産まれたレッドの子はマールの因子を持っている可能性があります。 その個体にはまったく問題はありません(多くはブルーアイになる事が多いですが) もしも交配をするときには、レッド×マールでも、ダブルマールになってしまって非常に危険な組み合わせになります。 注意が必要です。


    尚、親がマールカラーでは無い場合にはこの心配はありません。 



    豆知識💡
    レッドにはさまざま濃さがあり、ブリーダーはレッド、クリーム、ウィ―トンなどと呼び分けることがあるますが、本当は全てこのeeの因子かきています。


     
    M  (merle gene)  マールの因子


    マールを作り出す因子です。
    チョコカラーの場合には、チョコマール、 ブルーの場合にはスレートマール、 イザベラの場合にはイザベラマールになります。


     マールは6つの遺伝子のなかで唯一、キャリアで発色をする遺伝子です




     mm = マールの因子無し。 
    mM = マールのコピーをひとつだけもっているのは通常のマールカラー 
    MM= マールのコピーを2つもっているのはダブルマール
     <⚠要注意要注意!!!> ダブルマールは色素が無くなり、ほぼ白になり、また高い確率で失明、視覚障害があります!!!! 
    MM になる組み合わせは絶対に避けなければいけません。




    豆知識1💡
    マールは他の色と違い、ひとつの因子によって現れる色なので片親がマールでなければ子犬達は100㌫マールになりません。
    よく、勘違いされるのが、
    交配するAとBはどちらもマールじゃなくなくても、それぞれがマールから産まれている場合に「マールの子犬が産まれるかもねぇ♡」と期待をする方がいますが、マールは産まれる事はありません。
    マールをもっていない場合はmm
     mm×mmで、Mが現れることは不可能な事なのです (分からない方はメンデルの法則を調べてみて下さい or 下記にも少し説明してあります)  




    豆知識2💡
    <隠れながらもマールの可能性も>
    上記で説明したマールから産まれたレッドがもしかしたらマールを隠れ持っている可能性があるように、このような隠れマールに注意が必要です。 隠れマールでありながらも、その子はmMなので、遺伝子的にはマールになります。
    <要注意な隠れマールのカラーとは?>
    ◆マールから産まれたレッドカラー (レッドがマールをカバーしている事が有ります)
    ◆マールから産まれたセーブルカラー (セーブルはふつうのセーブルとセーブルマールの違いが非常に見分けがつきにくいため、要注意です)
    ⇈ただし、この2つはマールから産まれている場合のみで、マールじゃない子から産まれたレッドとセーブルはマールの因子を隠し持っている事は100㌫ありません。
    ◆小さい、場合にはほとんどわからないような、体の一部分だけに現れるマール


    マール(mM)でありながらも、体のほんの一部分だけに現れている事もあります。
    見落としてしまわないように注意が必要です。


    例↓
    一瞬、ブラック&ホワイトに見えますが、よくみると、口の周りが少しだけマールです。
    この子は、mMなので、もしマールと交配をさせたらダブルマールになります!

































    ボーダーコリーの唯一危険な組み合わせは
    マール×マールです!!







    さて、これが一通りの因子説明ですが、


    次は遺伝の法則を少しだけ説明します。




    <色の遺伝の法則>




    色は全てメンデルの法則によって遺伝するものです。




    上記にも書きましたが、 ❶因子を持っていない、❷キャリア(因子を1つだけもっている)、❸因子を2つ持っている(発色) 
    この3つだけです。


    簡単に言えば、 
    ☑因子を持っていない個体からその色が産まれる事は不可能。(マールは除く)
    ☑そして、(マールを除き)色が現れるのには因子を2つ持っていないといけない。
    です。


    チョコレートカラーの一例を見てみて下さい。
    こちらが全て可能な組み合わせとなります。




     これを見て分かるように、Bb×Bbのどちらもキャリアの場合には25㌫の確立ででてきますし、
    もしもBB×bbの場合には、片親チョコでも子犬達には一頭もチョコが産まれません。


    豆知識💡
    例えば、過去3代とも全てチョコレートの先祖を持つ子は、「この子は血統がチョコが強いから、他のチョコと比べて、チョコを産む確率が高い」 と勘違いされがちですが、大きな間違いです。
    過去1代だけがチョコでも、5代まで全てチョコでも、ブラック&ホワイトから産まれているチョコもみんな同じ「bb」の遺伝子をもっています。 


     
    上記で「唯一危険な組み合わせ」はマール×マールと書きましたが、
    チョコ×チョコは? レッド×レッドは? 危なくないの?
     と疑問に思う方が多いかもしれませんが、

    答えは色遺伝的には、「まったく危険ではありません」 


    だって、両親がその色でも、片親がその色でも、両親がどちらも色でなくても、
    結局は同じ因子(チョコの場合はbb、ブルーの場合はddなど)によって産まれてきます。
     なので違いはなんなのか? というと、因子的にはまったく違いがありません。

     

     
     




     こちらはマールの遺伝方式です。
     ご覧の通り、因子が1つだけでマールが現れます。
    また、他の色みたいに、キャリアで隠れもっている事がありませんので、突然現れることが無いです。











    以上が遺伝子法則になります。
    尚、法則はあくまでも平均的な頭数で、必ずしも絶対という事はではありません。
    マール×ブラック&ホワイトでも、たまに全頭ブラック&ホワイトで産まれて来たり、全頭マールで産まれてきたりすることもあります。
    そこが、遺伝の面白いところでもありますね(^^) 













    今でも誤解されているカラーについての問題




    いまだに、国内ではボーダーコリーといえば、ブラック&ホワイトがメインと考えている方はとても多いと思います。 (私も昔はそのひとりでした(笑) )
    それは、いろいろな理由があるかもしれませんが、一般的に広く知られている色はブラック&ホワイト、そして国内でも産まれているカラーはダントツでブラック&ホワイトが一番多いし、飼育数も多いからでしょう。
    ドッグショーにも行くと、ほぼブラック&ホワイトしかみかけません。


    そして、全ての方ではありませんが、一部では
    「ブラック&ホワイト以外の色は不健康・病気持ち」
    「片親がブラック&ホワイトじゃなかったら子犬達は不健康だ」
    「トライカラー、ブルーマールなどの色は性格がキツい子が多い。」
    などとカラーをマイナスで考えているようです。 そして、あるマニュアルでも、適切な交配とは、必ず片親がブラック&ホワイト という事までかかれているほどです。



    この意見の根拠は一体どこからきているのでしょうか?
     


    実は大きな誤解なのです。
    色は色の遺伝子によってきまり、遺伝をする性格は性格の遺伝子によって決まり、そして遺伝病は遺伝病の遺伝子によって、そして毛の長さや体系などは毛の長さの遺伝子、体系の遺伝子によって次世代に伝わるものなのです。




    私の勝手な推測ですが、


    珍しい色だけを追求して、健康と健全さ、血統や性格など他の事は一切重視せず、ブリーディングを行っているところが多いのではないのか?
    と思います。

    これは、色に関係なく、、このようなブリーディングで良い結果が出てくることはまずありません。


    これが、今のカラーのマイナスなイメージの原因と考えてもよいと思います。




    ただ、私は疑問に思うのが、
    なぜ、それを「色」だけの問題にし、「軽率なブリーディングから」だという本当の問題に気付かないのでしょうか。



    私は海外(ヨーロッパ・アメリカ)のボーダーコリーの本を何冊も持っています。

    そのなかで繁殖について書かれている部分は色の遺伝よりも、まずは性格と気質の重視の大切さ、そして、ブリーディングの目的はなんなのか? どのようにして犬種にプラスとなるように努力をできるのか、
    そのような事ばっかりがたくさん書かれてあります。



    本当にこれが一番重要だと思います。

    これを重視して、努力してブリーディングを行っていると、
    たとえブラック&ホワイト、チョコレート&ホワイト、レッド&ホワイト、トライ
    など全てのカラーにおいてとてつもなく素晴らしい子が産まれると思います。

    絶対にカラーを一番に繁殖しないでほしい。

    ただ、だからといってカラーをマイナスに考えてることはしないでほしい。

    何事もそうですが、ちゃんとした知識を持ち、取り組むことが必要だと思います!

    せっかくなので、当犬舎の輸入したルフィとテイラー(どちらもチョコレート色)
    についての話しも少し。

    子犬のボーダーコリーがリードを持つ人の手に近づく.
    ルフィ

    草原で立つボーダーコリーの全身写真.
    テイラー

    テイラーはアメリカ、ルフィはアイスランドから輸入しました。


    輸入した理由は、チョコでありながも、見た目も骨格も、性格も、血統も私の理想に想う子が欲しく、やはり国内で探すのは難しいので、海外のブリーダーを探しました。


    テイラーのブリーダーさんはアメリカで大きいほうの犬舎で、かなり有名です。
    アメリカでも他の2つの犬舎と並び一番のチャンピオンの数が多く、ショーだけではなくスポーツ界でも活躍しています。
     実際に犬舎に行き、ブリーダーさんともお話しして(2時間以上お話ししてたっけ)、テイラーの血統のあれこれを教えてもらいました。 
    そして、これなら安心だな、と思ってテイラーを迎えることにしました。



    そしてルフィは、
    父犬7か国チャンピオン、母犬も4か国チャンピオンのすんごい組み合わせから産まれています。 (JKCで申請した血統書には父犬のタイトルが入りきれず…なんか抜粋された国がありましたがw💦) 私の大好きな血統の両親です。
    両親ブラック&ホワイトだけど、唯一兄弟のなかでチョコカラーで、それもそのブリーダーさんが一番骨格と性格が良いと教えてくれたので、これは素晴らしい出逢いと感じて迎えることに。
    今でもその期待に応えて逞しく育っています(^^) 
    来月にはショーデビュー予定でもあります。




    ただ、この2匹をみていると、
    カラーではなく、気質や骨格が素晴らしい事がよく分かります。


    今後も、この子たちの良いところを受け継ぐ子犬達が産まれてくることを願っています。


    そして、ブラック&ホワイト以外の子でも質が高い子がいる!! ってことを証明したいですね。



    チョコだけではなく、海外ではたーくさんの綺麗なカラーの子達がいますよ~

     この方たちからたくさん学びたいものです。

    何頭か紹介させてくださいね♪*  私の憧れの子たちです♡  

    ブルー&ホワイト  イギリスのトップドッグ。

    ブルーマール (アメリカチャンピオン)
    セーブル&ホワイト 

    ブルー&ホワイト クラフトBOB!!!

    セーブルマール (アメリカチャンピオン)
    セーブルマール (カナダチャンピオン)


    シール&ホワイト (カナダチャンピオン)
    ブルーマール (アメリカグランドチャンピオン)

    これはすんばらしいわ~
    セーブル&ホワイト  (´∀`)この子↓来月なんと・・・・??
    トライカラー(ドイツチャンピオン)

    チョコ&ホワイト (中国、アメリカ、メキシコチャンピオン)

     


     

    みんな素敵な子達でしょう!
    色の遺伝は奥が深い話しですが、 
    分からない事や、間違った情報が流れることもあると思いますので、
    今日の投稿は少しでも参考にして頂けたら嬉しいです☆
    また、解らない事がありましたら、ぜひ聞いて下さい(笑)
    ボーダーの話しなら何時間もできますので(笑)
    ではでは~